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団体戦男の今西健太郎が、勝率を格段に上げるきっかけとなった〝心得〟とは【卓球】

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仕事終わり、他の住人(おじさん)と同じタイミングでマンションに入っていって、軽く挨拶しながらそのままエレベーターに同乗して、階数押そうと思ったらもう押されてて。

「あっ...。(同じ階だったのね)」ってなって、スルーでも話すでもない絶妙な空気が流れながら7階まで上がるエレベーター内の空間が、ここ最近で一番気まずさを感じた世界でした。

◆◇◆◇◆

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今西健太郎です♪
こんばんは。

段々涼しくなってきて、かなり過ごしやすい季節になってきましたね。
それでもまだクーラーガンガンにつけて、気持ち寒いくらいの中で布団にくるまって寝ている人もいるのではなかろうか。読んでいただいているみなさんは、いかがお過ごしでしょうか。

今回のテーマ「団体戦を戦う上での心得」

要は、試合で最大限のパフォーマンスを発揮するためのメンタルコントロールです。
実体験からこのあたりを深く考えるのは、私の得意分野です。(どんだけメンタル弱いねん)

冒頭に申し上げておきますが、本記事に関しては、精神論としての大きな括りでの話であり、具体的かつ論理的に何か根拠があるわけではありません。ですので、どっちが良いとかそういう話ではなく、あくまでも、こんな考え方もあるよ〜、私はこんな体験をしましたよ〜。っていうくらいのお話だということを前提として認識していただいた上、読んでもらえると嬉しいです。

Before:「チームメイトや応援してくれる人のため?」

上記に貼ってある関連動画はご覧いただけましたでしょうか?
文章でも詳しく説明していきたいと思います。

まず、私の試合を生や動画で観たことのある方はお分かりかと思いますが、ガッツを前面に押し出して気迫と共に戦うスタイルです。(ビビってるのを隠すためなんて言えない)
そして、団体戦においても同様で、ともにたたかうチームメイトや監督、コーチのため、レギュラーとして出ることのできないメンバーのため、観客席で応援してくれている父兄さんやOBさんのため、全力を尽くして戦うようにしていました。

実際に、その心構えでインターハイ学校対抗(※東山高校卒)では3位入賞に貢献することができましたし、大学に入っても新人戦や関西学生リーグ(※同志社大学卒)でもそれなりに良い勝率を残すことができていました。チーム戦を自分勝手に戦うなんてあり得ない、大袈裟に言えば非人道的だとも思っていました。

しかし、偉大な先輩方がどんどん抜けていき、自身は大学3年生となり、有難いことにエースとして戦わなければならない時期がきました。ここが、私にとっての転機の1つでした。

価値観が変わった大きな転機「チームを背負った気になるな」

大学3年生、エースとしての立場で迎えた春の関西学生一部リーグ。当時は大体、4〜6位くらいに落ち着くことが多かったわけですが、その期は、フレッシュで強力な一年生が入ってきてくれたおかげもあり、勝率的に上位を狙えるチャンスが巡ってきました。

勝負の分け目である終盤戦に差し掛かり、私は大事な2戦において両方とも5番(6S1W形式)で超接戦の末、エース対決を落としてしまい、団体戦自体もものにできませんでした。

自分自身の役目を全く果たせず、先輩や後輩、監督、OBさんの誰にも顔向けできないくらいの情けなさを感じていました。実際、ミーティングも終わってまだ明日も試合があるのに、観客席から身動きひとつ取れないくらいショックで、このリーグが終わったら卓球を辞めよう、もうラケットは怖くて握れない、と心から本気で思う程でした。

そこで声をかけてくれたのが、とあるOBさんでした。その方は私にとって、ただの(?)OBさんではなく、両親の繋がりもあって昔から目をかけてくれていた高校・大学ともに偉大な大先輩でもあります。前もって言っておきますが、この方は普段は非常に温厚で、とても物腰の柔らかい方です。

そして、そんな方から話していただいた内容というのが「チームを背負った気になるな。」でした。

一見、かなり厳しい言葉のように思えますがこれは、本気で想ってくれているが故の、優しさの裏返しだと、私はすぐにわかりました。これを言われた瞬間には大方言われていることの真意を察し、肩の荷がすっと降り、安堵からか、気がつけば無意識のうちに涙がぼろぼろと溢れていました。

当時の私の心に突き刺さった、その言葉の真意について説明します。

まず前提として、今自分は、誰のためにこうして卓球をしているのか。なぜ生活のほとんどを費やし、日々しんどい練習やトレーニングに励んでいるのか。
それは、自らがやりたい、勝ちたいと思い、選んだ道なのではないか?

要は、「(自分がやりたくて卓球しているのに、何故、人のために戦おうとするんだ。そんなやつがエースが...等と思い上がって)チームを背負った気になるな。(まずは自分のために全力を尽くすことが大前提だろう。)」ということです。

それでもまだ文章だときつく感じるかもしれませんが、実際はその通りで、図星でした。
誰かに言われたから卓球をしているわけじゃない、「自分が」試合で心から勝ちたいと思ったから、こうして心身ともにしんどい思いをして、周りの人の力を借りてまで戦っているんだ、ということを思い出しました。

そして、団体戦の仕組み上、考え方は同じです。組まれたオーダーにおいて、らが任された場所で勝利を上げる。これがチームに貢献するために最も効果的でシンプルな方法でした。

After:「まずは自分のため、それが結果的に・・・」

それまでは「誰かのために勝って恩返ししよう」と熱く燃えていた私でしたが、その転機をきっかけに、「自分のために勝つ」こと以外、「試合中は」余計なことを考えないよう、意識を変えました。

まずは「勝つ」こと「だけ」。それが追々、団体戦における1点になり、ダブルスをとればもう一点、それが積み重なれば結果的にチームに貢献することになる。

言うなれば、「自分のために全力で戦うことが、ひいてはチームのためになる。」って事ですね。

そこからというもの、余計だった肩の力が抜け、結果として、関西学生リーグにおいては3年生の秋、4年生の春と連続で7戦全勝で優秀選手賞を受賞し、通算勝率からも特別賞を受賞。チームとしても久方ぶりに上位入賞を果たすことができ、ついでに個人戦でも近畿選手権一般の部において両親が観る前で初優勝できました。
毎大会、応援に来てくれる重鎮OBの方々からも「入学してきた頃と比べるとだいぶ落ち着いて、風格のあるプレーになったね」と言っていただけるようになりました。

結果論かもしれませんが、あの出来事がなければ、そのままずるずるとそれなりの結果で終わっていたと思います。

振り返ってみれば「誰かのために…」と目をギラギラさせて熱戦を繰り広げたって、勝負の世界、負けてしまえば綺麗事。わかりやすくするために極端に酷く言えば、「チームのために」戦っている「つもり」になっていた自分は「偽善者」だったなと思います。

ただ、もちろん卓球競技として取り組む上で周りの人の助けがないと強くなるのは不可能ですし、その感謝の気持ちを持つことはめちゃくちゃ重要かつ大前提になります。むしろ絶対に忘れてはなりません。あくまでも「試合中は」必要ないという考え方です。そして、「誰かのために」戦う姿勢は決して無駄というわけではなく、確実にチームメイトの士気を高めます。

ですので、「チームのために戦う」姿勢も両立して持つことは大事です。本記事の内容は、あくまでも自分の内面上での話であり、「自分のために」戦う姿勢を、わざわざ表に出す必要はないかと思います。プレーとそれとは別、ということです。

 

まとめ

すみません、後半は少し熱くなりながら書いてしまいました。

読んでいただいてわかる通り、元々は私自身、根っからの熱血タイプです。笑
そんな私だからこそ、偉大な先輩にもらった言葉通り、試合中は「チームを背負う気持ち」等、思い上がりや変なプライド、余計な感情は捨て、勝つことだけを思考し、それ以外のものは副産物として自ずとついてくるという考え方に変えたことで、パフォーマンスの最大化を図ることができました。

この時の話は、実業団やクラブチームにおいて、学生時代は勝てなかった相手から勝ち星を挙げるなど、社会人になってからもめちゃくちゃ活きています。

読んでくださっている方の中で、シングルスではそんなことないのに、団体戦になった瞬間ガチガチになってしまって良いプレーができない...と悩んでいる方がもしいれば、ぜひ参考にしてみてください。

昨今の情勢により、ダブルスや団体戦が平常時のように再開されるまでは今しばらく時間がかかりそうですが...

◆◇◆◇◆

最後に、私が大好きな漫画の「ハイキュー‼︎」から、本記事に関連する名言で締めます。

『目のの相手さえ見えてない奴が、その先にいる相手を倒せるもんかよ。』by 岩泉一

重要なのは常に「次 自分にできる事とすべき事」。〝タスクフォーカス〟 自分がコントロールできるのは自分の思考と行動だけ。」by 赤葦京治

自らコントロールすることができない外的要因への意識を捨て、目の前のことに集中し、そこに全力を注ぐことが大切。ということですね!

くうぅぅうぅぅ〜〜〜!!!

それではこの辺で。笑

See you again(^^)/~~~

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  • この記事を書いた人

今西 健太郎

皆さん、初めまして。 京都にある実家の卓球スクールで卓球を始め、東山高校、同志社大学へと進学。現在は製薬企業でMR(医薬情報担当者)として東京で働きながら、TIBHAR契約選手として卓球人生を謳歌しております。これまでの経験や挫折から得た学び、マインドを発信します。

-寄稿記事, メンタル
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