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ゲーム練習の極意〝勝ち負け〟よりも大事なコトとは?【卓球】

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最近、あまり熟睡できていないのか、ほぼ毎日夢を見ます。内容はだいたい卓球関連。

とある日は、インターハイ前日の宿舎でラバー変えようとしたらラケットが縮んだ挙句、扇子状になってどうしようもない夢だったり、そのまた別の日は、試合中に突然、巻き込みサーブが格段にうまくなって、左利き選手相手に激効きする夢を見たり。

時系列がバグりすぎてたり、今までほとんど関わりのない人と何故か一緒にいたり、よくわからん。

けど、夢ってそんなもんよね。
起きて振り返ってみるけど全然意味わからんし、しばらくしたらすぐ忘れる←

ちなみに高校生の頃、YGサーブを出せるようになった夢を見た次の日の練習で、実践してみたら本当に出せるようになっていた経験があります。嘘みたいですけど、ほんとです。

そんで今気になって調べてみたら、「明晰夢」っていって、本当にあり得るみたいです。

そんな夢、毎日見れたらいいのに。



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今西健太郎です♪
こんばんは。

今回のテーマは「ゲーム練習の極意〝勝ち負け〟よりもっと大事なコトとは?」です。

ゲーム練習は、ある程度技術が身についてきた人ならほとんど多くの人が取り入れる練習内容ではないでしょうか。また、イレギュラーはあるかもしれませんが、基本的には練習の最後にゲーム練習を取り入れる方が多いかと思います。そういった意味でも、ゲーム練習は、その日の集大成ともいえます。

具体的には、普通に5 or 3ゲームマッチやったり、エレベーターやったり、条件付きやったり、といった感じですかね。

さっそく、関連する動画と併せて内容に入っていきましょう。

 

はじめに -実戦の強さは、ゲーム練習の質に大きく左右される!?-

まず、なかなか試合で結果を残せない選手において、こんなお悩みを抱えている方、多いのではないでしょうか。

  • 9−9等、競った場面でどうしていいかわからなくなる
  • 試合中、どうするべきかいつも迷ってしまう
  • 苦手とする技術が、練習ではできるようになったのに試合になると全然ダメ
  • 初対戦だと、相手が何を考えているか全然わからない
  • せっかく新しいサーブを出せるようになったのに試合で全然使えない

等々...

実は、これらのお悩みのほとんどが、「ゲーム習に対する取り組み方」を変えるだけで格段に意識が変わります。

〝ゲーム練習での勝ち負け〟を気にするのは無意味!?

前提として、あくまでゲーム形式なんですから、勝ち負けは付き物ですよね。

ただ、結論からいうと、この〝ゲーム練習における勝ち負け〟は、個人的にはどーーーーでもよくて、そこに価値を見出そうとすること自体、基本的にほとんど無意味だと思っています。(あくまで個人の意見です)

ちなみに、私の周りにも、「格上選手の○○さんに(ゲーム練習で)勝った」「今まで公式戦で勝ったことのない△△くんに(ゲーム練習で)勝てた」等と一喜一憂する人をよく見かけます。

その対象が自分だった時を含め、その時私はいつも、「相手は本気じゃない(=勝ち負けに重きを置いていない)のにな...」と心の中で思ってしまいます。笑
あくまで「手を抜いている」のとは全く訳が違います。そもそもの目的が違うのです。

もちろん、試合当日に向けて勝ち癖、良いイメージをつけるため、勝つことに重きを置いたり、いくらゲーム練習とはいえ、格上選手に勝てたのなら、その事自体は自信にしても良いとは思います。ただ、その相手選手と実際の試合で対戦したとき、「あれ?ゲーム練習と全然違うじゃん。焦」とならないようにするためにも、ゲーム練習の目的を的確に捉えておく必要がありますね。

トップ選手や、身近な格上の選手に対して、普段のゲーム練習ではそれなりに競れたりあるいは勝てたりするケースがあっても、実際の公式戦では雰囲気から戦術構築まで、全くもって違う、勝てる気がしない、と感じた経験のある方は、これが所以だと思います。

では、その「ゲーム練習の目的」とやらについて詳しく紹介していきましょう。

本来あるべきゲーム練習の目的とは?

私が思う、ゲーム練習を取り入れる本当の目的は、「練習で身につけたことを試合で使えるようにするための第一歩」です。

何を当たり前のことを。と思う方もいるかもしれません。
ですが、これを明確に意識してゲーム練習に取り組めていない方、もしくは意識している「つもり」になっている人の多くは、いつまでたっても練習の成果が試合の結果に現れない選手だと思っています。

具体的な項目としては、3つあります。この記事を最後まで読んでくださった方は、一度自分の練習を振り返って、取り組み方を見直してみるのも良いかもしれません。

動画では冒頭、ゲーム練習の解説を加える前に簡単にその目的について説明しています。

参考動画【0:09~】ゲーム練習に取り組む際に意識すべきポイントとは?

 

1.苦手技術の克服や新しい技術を試合で使えるレベルまで引き上げる

まず、一番シンプルですが、冒頭にも書いたとおり、ゲーム練習はその日の集大成ともいえます。その集大成において、その日せっかく練習したことを試してみないとめちゃくちゃもったいないし、何のために練習したの?って感じですよね。笑

具体的には、特に手を克服したい、新たに身につけたい技術があるなら、それをゲーム練習に織り交ぜられているか」です。
例えば、ストップレシーブが苦手な選手がいたとして、その日、一生懸命ストップの練習に多くの時間を費やして、少しコツを掴んだとします。それで、いざその日の最後にゲーム練習をやろう!となって、今まで通り普通にフリックやらチキータやら色々やってたら、一生実戦でのストップは上手くなりません。笑

私がもし本当に手技術を克服したいのなら、ひたすら反復練習するのはもちろん前提ですが、ゲーム練習する際には、「どんなサーブが来ようとも全部ストップする」という「自分ルール」を設けて試合します。苦手技術がバックハンドだったとしても同じことですね。「このゲーム練習では絶対に回り込まない、バックに来たボールは全てバックハンドで処理する」という「自分ルール」を設けます。

新しいサーブを覚えたい時も同様です。サーブ練習の段階で出せるようになっても、実際の試合では、そのあとの戻りもあって、相手がいるプレッシャーもある、レシーブでどんな反応があるのか、どんな回転が残ってくるのかは、ゲーム練習で試してみないと経験値が蓄積できません。

参考動画【7:24~】絶賛練習中のYGサーブをゲーム練習で使ってみたケース

何か苦手を克服しようとしたり、新しい技術を試合でできるようになろうとしたとき、極端に課題意識を持って練習に取り組まないと、その実現は程遠いと思います。ぜひ、ご自身に置き換えて取り入れてみてください♪

2.実戦に向けたルーティンワークを作る

これについては、これまで私の記事を定期的に読んでくださっている方なら容易にイメージできると思うのですが、実際の試合になったとき、緊張や不安等で普段よりパフォーマンスが低下したりすることが往々にしてあります。それを、極力防ぐために、普段のゲーム練習から意図的にルーティンワークを構築しておくと良いと思います。

参考記事勝負は〝構え〟から!実戦でのレシーブ力を上げるための方法【卓球】

参考記事【卓球】練習の生産性を上げるために意識すべき10のコト【前編】

参考記事【卓球】練習の生産性を上げるために意識すべき10のコト【後編】

例えば、流れが悪い、集中し直したいときは、体育館ならどこでもあるような非常口の電灯を見る、とか、レシーブを構えるときはネットの白帯がここにくるように意識する、とか。
比較的簡単なのでいうと、サーブを構えるときの動作です。有名どころだと野球のイチロー選手がバッターボックスに立つときに行う動作や、ラグビーの五郎丸選手がゴールキックするときの動作も1つのルーティンで、それと同じような感じです。卓球においては、サーブの動作の前には影響されるものがないので、そこでリセットの視点を1つ持っておくと、いざとなったときの精神的な安定度合いやパフォーマンスの立て直し力は全く異なってきます。

他にも、眼の焦点を合わせ直すためにラバーの刻印をじっとみたり、3秒ほど目をグッと瞑って視界を一度シャットアウトする等、挙げればキリがないほどあります。

ただ、これに関してはどれが良いとかはないので、普段の練習、ないしゲーム練習から意識的に反復して、自発的に良いなと思えるルーティンワークを見つけておく必要があります。一朝一夕で効果が出るものではないので、項目として挙げてみました。

ぜひ、意識してみてください♪

3.0−0から最後の一点を取るまで、を戦術構築する

最後に、ゲーム練習をする上で最も大事だと私が思っている点です。

よく「フルゲームや9−9等、競ったら緊張しちゃってどうしていいかわからない」「最後の最後に緊張して迷ってしまう」といった悩みを抱えている選手によく出会います。

そういった選手に対して、私なら「普段のゲーム練習からスコアを意識し、色々なパターンを反復して試した上で、2−2の9−9になったら何をするか、事前に決めておけば良い」と回答します。

参考動画普段の練習から、どんなに緊張しても自信を持って振れる展開を作るべし!

要は、普段のゲーム練習から、スコアを明確に意識しながら緊迫感をもった状態で戦術構築をしようとしていないから、いざ試合で緊張する場面になるとどうして良いかわからなくなるんです。

ちなみに私の場合だと、試合の最終局面、2−2の9−9等、競った場面になったときに「このサーブ・レシーブのパターンからならどんなに緊張していても自信を持って振れる」という展開が複数個あります。(詳細は秘密です。笑)
0−0から試合を進めていく中で、様々な側面から情報を欠かさず収集、蓄積し、最終的に最後の一点をもぎとるために、元々用意していた複数個の選択肢から最も有効に使えそうなものを選択します。

ストレートにあえてきつく言うなれば、9−9になってからどうしよう、って考えてる時点で遅い、既に負けているということです。9-9で最後の2点をどうとるかを常に考えながら逆算して逆算して逆算して戦術を積み上げ、すべてを必然の状態で試合運びできるのが理想の状態です。そういう心理状態にあればリードされたり、多少流れが悪くても先を見越すことができていれば何一つ慌てる必要はないので精神的安定にもつながってきます。

またゲーム練習での経験を蓄積する中で、最終局面で今ある自分の選択肢からはみ出たり、選択を読み違えたりすることで、結果的に負けることもあります。が、しかし、冒頭に書いたとおり、あくまでゲーム練習は実際の試合で勝つための一歩でしかないのですから、その記憶が結果を出すための1つの経験値となれば〝勝ち負け〟なんぞどうでも良いのです。笑

ただ問題なのが、緊張してガチガチの状態でも自信を持って振れるようになるには、かなりの反復練習が必要ですし、実戦も含めいろんな相手との経験を蓄積して蓄積して蓄積して成り立っていくものですので、そう簡単には...。

また、その「緊張しても自信を持って振れる展開」が1つしかないとすると、相手や状況によって、それが使えない、効かない場合、選択肢がなくなってしまいますね...。

そしてさらには、最終局面でその展開に持っていくためには、0−0からの戦術構築の中であらゆるところに先を見越して布石を効果的に打っておく必要もあります...。

あぁ。難しい.......。笑

そう思うかもしれませんが、トップクラスの選手はこれを当たり前のように普段からやっています。はじめはなかなか難しいかもしれないですが、まずは緊張した場面でも自信を持って振れる、一番得意なパターンを9−9の最後に持ってこれるような意識をもってやってみると良いと思います。そうすれば自ずと、「じゃあ0−0、序盤、中盤それぞれにおいて何をしないといけないか」が逆算で見えてきます。何も考えず闇雲にただラリーを繰り広げて、「気がついたら9−9( ᐛ👐)パァ」みたいな状況を避けるんです。笑

これらを踏まえ、私が常日頃、念頭に置いているのは、

「練習とは、2−2の9−9でも自信をもって実行できる選択肢を、1つでも2つでも多くするための時間」

だと思っています。むしろ最終的にはこの言葉に尽きると思っています。

実際にそういった取り組み方をしている中で、直近の予選関係やこれまでの全国規模の公式の団体戦などにおいて、フルゲームや9点、デュースでの勝率はかなり高いと自負しています。なんなら3−0で勝とうとか、大差で勝とうなんて気持ちは微塵もなく、「フルゲームの9点で勝つ」ことしか常に考えていません。卓球は上限が決まったスコアゲームなのですから、そういった競技特性を理解した考え方をもつこともワンランクアップするための思考方法かな、と思います。

まとめ

ゲーム練習における〝勝ち負け〟よりも大事なコト ~まとめ~

  • 〝勝ち負け〟よりも重要視すべき目的を理解できているか
  • 課題とする技術、新たに身につけたい技術を積極的に織り交ぜられているか
  • 実際の試合を想定した行動、ルーティンワークを構築できているか
  • 競った場面でも自信をもって振れる展開、選択肢を増やす意識を持てているか
  • 各スコア、各局面を意識した戦術展開を構築できているか

今回は、実際の試合の勝率に大きく直結する「ゲーム練習の取り組み方」について紹介してみました。やっぱり、普段の練習から、目に見えない地道な思考の積み重ねをしている人が最後には勝つんです。笑

昨日より今日、今日より明日、で少しずつ前進していくのが、結局一番の近道です。

また、今回はゲーム練習に焦点を当ててテーマをおきましたが、もっというと、私はオープン戦においても同様の考え方です。大事な予選会や全国大会に向けての課題練習の一環であって、もちろん濃淡はありますが、オープン戦における勝ち負け自体は私にとって大きな要素ではありません。それよりも、苦手技術にチャレンジできたか、得意とする戦術に磨きがかかったか、これまでの自分と比較して一歩前進できたと言えることが1つでも見つけられたか、を重要視しています。

皆さんも、まずは身近な例として、これからゲーム練習に取り組む際にはぜひ意識してみてください♪


いかがでしたでしょうか。
こういった内容を中心に、紹介しきれなかったことはSNSやYouTubeでも取り上げていこうと思っています。この記事が少しでも参考になったな、って方は、是非、フォロー・チャンネル登録をしていただけると嬉しいです!( ^ω^ )

それではこの辺で。See you again(^^)/~~~

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  • この記事を書いた人

今西 健太郎

皆さん、初めまして。 京都にある実家の卓球スクールで卓球を始め、東山高校、同志社大学へと進学。現在は製薬企業でMR(医薬情報担当者)として東京で働きながら、TIBHAR契約選手として卓球人生を謳歌しております。これまでの経験や挫折から得た学び、マインドを発信します。

-寄稿記事, 練習メニュー, 戦術, 試合・オール, メンタル
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